前回のストーリーあなたは18歳以上ですか?
YES /
NO田中は正座したままベンチを凝視し続ける。
静まり返った園内に美しい虫の音色が響き渡っていることに初めて気付いた。
僅かな痛みを肛門に感じながらヨロヨロと立ち上がり、地面に放り投げられた衣服を拾いあげる。真っ白な衣服は小便と泥まみれになり、中森の足跡がクッキリと残っていた。
泥と小便で汚れた体を水飲み場で洗う気力はなく、拾い上げた服を身に着ける。
まずは、Tシャツ。
もともとは真っ白なものなのだろうが、使い古されていて、さらに泥と小便まみれで、茶色く薄汚れている。布は薄く、サイズも小さいために、着るのに苦労した。
アァ…やっぱり…
両乳首の所だけ布が切り取られている…
体に異常なほどピッタリとフィットし、ヘソは隠れない。
次に手に残った薄い生地のスパッツをノーパンのまま穿く。
ローライズの下着を思わせるこれも、相当使い込まれていて、布は驚くほど薄くなっている。さらにこれもサイズが小さくて、ケツはハンケツ状態、股間部分が立体裁断になっている為に異常なほど盛り上がって見える。
アァ…
この恰好で家まで歩いて帰るのか…
この恰好で夕方、繁華街にあるホテルへ行くのか…
自宅のアパートへ歩を進め始めたとき、夜空は薄っすらと明け始めていた。
アパートまでは徒歩で1時間はかかる。
一刻も早く帰宅する必要があるが、肛門の痛みと精神的なダメージで、ヨロヨロと進むので精一杯だった。
朝日が昇る前に帰宅は不可能…
こんな恰好を見られたくない…
こんな恰好で歩いていたら職務質問されてしまうんじゃ…
不安で一杯になりながらも田中は、朝日に照らされる自分自身の姿を妄想する。
乳首の周りが切り取られたピチピチのTシャツを着て、ノーパンでローライズのスパッツを穿いて歩く自分。勃起したチンポはスパッツを突き破りそうで、亀頭がクッキリと浮き出ている。体からは小便の臭いを撒き散らし、爽やかにジョギングする男達に蔑まれるような目で見られる。中には、露骨に嫌な顔をするもの、悪態をつくものもいる…
田中は妄想する。
再び複数の男達に陵辱される自分を…
田中は想像する。
今日の夕方、ホテルのロビーでこの格好で待つ自分を…
歩くスピードが更にユックリになる。
そう、ユックリ歩くんだ。
早く、皆、起きるんだ。
変態の俺が徘徊してるんだぜ…
アァ…
変態の俺を見てくれよ…
乳首はコリコリに硬くなって、肛門から小便漏らしてるんだぜ…
変態の俺を蔑んでくれよ…
頼むよ…
そう、
もっと、ユックリと、ユックリと歩くんだ。
少し遠回りしよう。
人気のある道路を選んで行くことにしよう。
アァ…
興奮するぜ…
ハァハァ…ァア…
見てくれよ、俺の変態姿を!
ユックリと
ユックリと歩くんだ。
そう、ユックリと…
田中良治、29歳。
人生をやり直すつもりで受けた面接だった。
実際、その通りになった。
性処理便器としての人生は始まったばかり。
それは苦痛をもたらすのか、それとも歓喜をもたらすのか…
答えは既に本人が分かっている。
完
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